スハマソウ Hepatica nobilis var. japonica forma variegata (キンポウゲ科 ミスミソウ属
 スハマソウの3裂片の先端は尖らず、円頭となる。葉には白斑が入ることが多く、深緑色と白斑のコントラスが美しい。裏面から縁には毛があるが、表面は無毛。常緑であり、花時には落ち葉に埋もれた古い葉があり、新しい葉も展開しつつある。このような状態を見ると、前年の葉は、高い活性を保っているとは思いにくい。花と同時に伸び始める新しい葉が主役なのではないかと思うが定かではない。
 生育地は落葉広葉樹林であり、葉の構造から見れば、落葉が堆積しにくい急傾斜地が適しているはずである。来訪した新潟の生育地では、所々に基盤岩が露出しているような急傾斜地であり、高木性の樹木の生育がごく不良であり、常緑樹の生育がほとんどない林に多かった。
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