ナツメ Zizyphus jujuba var. inermis (クロウメモドキ科 ナツメ属) |
中国北京の北方、万里の長城の入り口付近、山にはかなり雑多な植物が植栽されている。ふと見ると光沢のある葉、どうみてもナツメだな・・・・少し葉が小さいか・・・・果実がなっていないな、と思いつつ画像を撮影しておいた。群生しているところから、植栽に違いないとおもいつつ長城をあるいたが、尾根状の場所ではよくこの木が生育していた。長城からの帰り、交通事故で通行止めになったが、高速道路の周辺にもこの木がたくさん生育していた。果実が稔っていたが、ずいぶんと小さい。ナツメの原種とおもわれた。 ナツメは中国では薬用と生食のためによく栽培されるが、かなり厳しい環境の中でも生育できるという実態を認識することができた。このような強い生育力に着目しての果樹利用であろう。なお、今回の生育に関しては、植栽か自然生であるかは確認できなかった。しかし、自然生的な印象は強かった。 |