モモ Prunus persica (バラ科 サクラ属
 果実が稔ると、良好なものを残して摘果する。その後、紙袋をかけて色焼けを防ぎ、病虫害を防ぐのであろう。
細長い葉は、モモが出荷されると急速に色が落ちてくる。モモのほとんどは、お盆を中心に贈答用に用いられるが、9月の終わり頃には輝きを失い、白っぽくなる。10月の終わり頃には、緑のまま紅葉せず、バラバラと落ちる。紅葉しない点が面白い。窒素肥料が効きすぎなのか? と思っても見るがどうであろうか。
 葉が落ちると桃畑には稲藁が大量に持ち込まれ、根元に敷き詰められる。古畳が持ち込まれることもあるが、最近は少なくなった。また、黒い透水性のマルチが敷かれることも多くなった。冬から花が咲くまでの間は剪定作業や施肥作業もある。岡山の白桃は、なかなか大変な作業を必要とする作物である。
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