ヤマザクラ Prunus jamasakura Sieb. ex Koidz  (バラ科 サクラ属
 ヤマザクラの葉は形が整っており、美しい。葉は長楕円形で先端は長く尾状に伸びている。鋸歯は腺に終わる二重鋸歯である。幼い個体やシュートなどでは鋸歯は荒いが、成木では小さい。葉柄は赤色を帯びることが多く、いぼ状の蜜腺が2(3)つある。若葉の表面にはわずかに毛があるが、早期に脱落する。基本的には、葉・花などが無毛であることが本種の区別点であるわけである。しかし、葉柄にわずかに毛があるウスゲヤマザクラ f. pubescens が存在しており、これが厄介である。毛の少ないカスミザクラとも区別が困難であり、典型的ではない個体に関しては、困ることも結構ある。
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