イヌザンショウ Fagara mantchurica (ミカン科 イヌザンショウ属
 イヌザンショウは本州から九州、朝鮮・中国に分布する落葉低木。伐採跡などの攪乱のあった場所に生育することが多い。樹高は数m程度であるので、植生の回復にしたがって被陰されてしまうが、その間に生産した種子の寿命は20年以上とされ、土中で長い期間、次の攪乱を待っている。7月の終わり頃から8月にかけ、淡緑色の花を咲かせる。雌雄異株。
 葉の形はサンショウに似ているが、サンショウよりも香りが悪く、イヌザンショウの名前をいただいている。サンショウとは、棘が互生であることが最も簡単な区別点である。
夏に咲くイヌザンショウの花イヌザンショウの果実
伐採・焼却後にいち早く生長したイヌザンショウ(伐採後9ヶ月)イヌザンショウの棘は互生

1.イヌザンショウ 2. 3. 4.果実
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