カイリョウポプラ Popurus ×euroamericana (ヤナギ科 ハコヤナギ属)
カイリョウポプラは「改良ポプラ」であり、材を利用するために交配して作出されたものである。学名の種小名の先頭に雑種である×印が記されており、種小名からはヨーロッパの品種とアメリカの品種が交配されたことが理解できる。ヨーロッパのいわゆる「ポプラ」に比べて枝打ちが荒く、横に広がった樹形となっている。もちろん生長は旺盛で、急速に大きくなるので公園や学校、牧場などの広い土地でなければとても植栽できない。
材はマッチの軸でお馴染みのように柔らかく、カミキリムシの食害にあいやすい。カミキリムシが幹の中にはいると中心部が腐朽し、台風などで倒れやすくなるので注意が必要である。当面の緑化には適しているが、中・長期的には転換する必要があろう。