セイヨウカジカエデ Acer pseudoplatanus (ムクロジ科 カエデ属) |
セイヨウカジカエデは中部ヨーロッパから南西アジアの原産。落葉広葉の高木で、樹高は20〜35mになる。若木の樹皮は平滑だが、成木では小さく割れて鱗状に剥がれ落ちる。葉は5裂して10〜25cmと大きく、裏面脈上には褐色の毛がある。葉柄は赤く染まり長さ5〜15cm。春に長い総状の花序を付け、長さ20〜40mmの翼を持つ種子をたくさん稔らせる。 公害や塩害に強いことから、街路樹などに植栽されることが多く、広く栽培されており、北ヨーロッパのみならずニュージーランドなどでも植栽されている。ここに掲載したものはニュージーランドのもの。絹状の光沢を持つ丈夫な材であり、楽器や家具、床のフローリング、寄木細工などの製造に使われるとのこと。バイオリンの渦巻き状の部分やネック、裏側の共鳴板などがこのセイヨウカジカエデの材であった。
|