ハナノキ Acer pycnanthum (ムクロジ科 カエデ属
開花したハナノキ花と冬芽(雄株)
雄花の拡大大木の幹の様子

 ハナノキの花期は地域にもよるが、3月下旬から4月上旬の頃である。花序は前年の枝の先端付近につく。一つの花序に、小さな2-5花をつける。樹幹はまっすぐ上方向に伸びる傾向が強いようである。樹形はケヤキにやや似ているかもしれない。樹皮は茶褐色で、全体に少し剥がれる。
 画像は、雄花の画像である。残念ながら、雌株に出会うことができなかった。今後の課題である。

開花したハナノキ
雄花の拡大
 ハナノキは、別名でハナカエデとも呼ばれる。花期の姿は、花楓の名にふさわしい(写真:上)。
 あるシデコブシの群生地の湿地を見て回っていると、その中にハナノキが混生していた。両者の生育立地は多少、重なり合うのかもしれない(写真:下)。しかしシデコブシに比べれば、ハナノキは樹高がはるかに高くなる。生態的な位置はかなり違うはずである。
文章・画像:太田 謙
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