ナニワズ Daphne pseudo-mezereum subsp. jezoensis (ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属) |
ナニワズは福井県・福島県以北の本州、北海道、南千島・樺太に生育する落葉小低木。新潟市で開催された日本生態学会の際に、岩室温泉近くの里山でお目にかかった。コナラやエゴノキの生育する落葉広葉樹林の林床に点々と生育しており、黄色い花を咲かせていた。通りかかった地元の方は「ナツボウズ」と呼んでいるそうである。基本種のオニシバリもナツボウズと呼ばれるそうで、盛夏に葉を落とすとのこと。ナニワズという名前よりもはるかに面白く、生態的特性をよくあらわしている。葉は長さ3〜8cmで、基部は楔形となってやや輪生状にかたまって付く。葉基部の側脈はほとんど分かれず、葉の縁に沿って中部にまで達する。花は4月から5月にかけて咲くとされるが、今回の撮影日は3月26日であった。不明瞭な雌雄異株とのこと。下の画像は雄株かもしれない。 |