ダイセンキスミレ Viola brevistipulata var. minor (スミレ科 スミレ属)
 ダイセンキスミレは、中国地方の大山、蒜山と道後山などに生育する小形の多年草。オオバキスミレの一変種であり、高さ10センチ程度と母種より小形で、地下茎が太く短いことで区別される。普通、「スミレ色」と聞くと、淡い紫色を思い描くはずである。しかし、キスミレ(黄菫)の仲間はその名の通り鮮やかな黄色の花を咲かせる。本種を含め、オオバキスミレの仲間は日本固有種であり、北海道の西南部と、本州の近畿地方以西の日本海側など多雪地に分布する。画像は鳥取県江府町の鏡ヶ成高原で撮影したもの。当地も雪の多いことで有名な場所であり、例年4月初旬でも1m以上の積雪が観察される。
ダイセンキスミレの花ダイセンキスミレの茎葉
根出葉花の側面:距が短い

文章・画像:森定 伸

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