ダイセンキスミレ Viola brevistipulata var. minor (スミレ科 スミレ属)
 スミレの仲間の花と葉の付き方には大きく分けて2つのタイプがある。根出葉を出して花も株元から出すものが多い。その後、茎を伸ばして次々と葉と花を作るタチツボスミレなども、春の段階では根出葉と根元から花を咲かせる。
 キスミレの仲間は、まず茎を出してその上に数枚の葉と花を咲かせる。このような葉と花の付け方は、地表面に落ち葉が積もっていたり、コケ植物が生育している場合などに有効なのであろうとみている。ダイセンキスミレの生育地もコケが生育する場所が本拠ではないかと思うが、そのような場所ばかりではなく、刈り取り草原や岩の隙間にも生育している。溶岩の割れ目に生育している様は耐えて美しい。

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