テイカカズラ  Trachelospermum asiaticum  (キョウチクトウ科 テイカカズラ属) 
 テイカカズラの葉は、地面から立ち上がると次第に大きくなり、表面の文様は消える。花が咲くほどに生長したものでは、葉の色はやや薄くなり、長さ3〜7cmほどの、特徴のない葉になる。若葉の時には縁に毛があるが、すぐに脱落して両面とも無毛になる。葉の縁はわずかに内巻きになっている。茎には毛があるが、ケテイカカズラほどではない。
 テイカカズラが花を咲かせるほどになったものに出会うことは、多くはない。木に登れるチャンスは結構あるはずなのに、健全な森林ではテイカカズラが高木層にまで登っていることはほとんどない。林縁や樹木が枯損したりして形成されたギャップでは、高木層にまで到達することができている。健全な樹木に取り付いて登るには、相当な明るさが必要なのであろう。


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