ヒレハリソウ(コンフリー) Symphytum officinale (ムラサキ科 ヒレハリソウ属)
 ヒレハリソウの葉は荒い毛がたくさん生えており、食べるには手強そうである。少なくともサラダ向きではない。根生葉には長い柄があり、長さ30cmを越えるのではないかと思う。葉の表面は葉脈が陥没しており、裏面から見ると葉脈が突出した構造になっている。葉脈の突出は、大きな葉を展開するための構造として、力学的に理にかなっている。葉脈には繊維がたくさんあり、これが葉面から下に突出することにより、葉を支えているわけである。花茎の葉は上部に付くにしたがって葉柄が不明瞭になり、葉の縁が流れて茎にまで達し、茎のひれ(翼)になっている。このひれも茎を最小限の資源で強いものにする役割を演じている。
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