ヒメイトシャジン Campanula scheuchzeri (キキョウ科 ホタルブクロ属
 ヒメイトシャジン C. scheuchzeri の葉は細長く、花茎の下部にも比較的多数の葉がある。よく似た種にイトシャジン C. rotundifolia があるが、こちらは根出葉がさじ型の丸い葉が出るので、根出葉を見れば区別できる。その他の点としては、C. scheuchzer の花はつぼみの時は頭を垂れて下向きであるが、C. rotundifoliaは上向きであり、花も上を向くことがあるので、開花状況はイメージが異なる。よく似た両種は生態的な違いがあるはずである。ロゼット葉を堅持するC. rotundifolia は競合する植物の少ない場所で生育が可能であり、C. scheuchzeri はやや高い位置に葉を付けることができるので、牛や羊などの放牧圧が高い場所で優勢なのではないかと考えてみたが、どうであろうか。
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