カンボク Viburunum opulus var. calvescens (スイカズラ科 ガマズミ属
 カンボクは北海道・中部以北の本州に、普通に生育するが、中国地方にも点々と分布する落葉小高木。はじめてカンボクを見たのは、長野県の湿原のほとりであった。カンボクはかん木に通じ、おやおやと思った記憶がある。その後、岡山県の県北、蒜山の湿原のほとりでカンボクに出会うことになったが、思わぬところで出会うと、すぐには名前が出てこない。やや湿った林縁、谷の出口、湿原の周辺に生育する。花は5月から7月に咲き、花序の中心部には両性花が、周辺には装飾花が咲く。葉は対生し、形は変異が大きく、通常は3深裂するが、まれに単葉のものもあるという。通常、荒い鋸歯があり、表面は無毛で、裏面脈上には長い開出毛がある。

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