カンボク Viburunum opulus var. calvescens (スイカズラ科 ガマズミ属
 カンボクの葉は対生し、長さは4〜12cm。形は変異が大きく、通常は3深裂するが、まれに単葉のものもあるという。通常、荒い鋸歯があるが、全縁の場合もあって、1本の木の全体の葉を見る必要がある。シュートや若い個体、勢いの良い枝で鋸歯は深い傾向がある。表面は無毛であるが、裏面脈上には長い開出毛がある。
 対生で、3深裂する葉からはカエデを連想するが、じつはガマズミ属である。ガマズミ類も伐採後に出た勢いのあるシュートで3深裂する葉が出ることがあり、ガマズミ属の植物は潜在的に3深裂する性質を持っているのであろう。

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