オオカメノキ Viburnum furcatum (スイカズラ科 ガマズミ属) |
オオカメノキの花序は、中心部に小さな花が、周辺部には大きな花が配置されている。周辺の花は装飾花とも呼ばれ、実を稔らせない不稔花である。拡大してみると、申し訳程度の痕跡的な雄しべがある。中心部の小さな花は種子を形成する稔性のある正常花である。正常花の花弁は5つに分かれ、直径6〜8mm。短い雄しべが5本あり、中心部に雌しべがある。花期は比較的短く、装飾花は花弁が合着したままで落下する。 開花期である5月には、よく似たヤブデマリの花も咲く。ヤブデマリの装飾花は1つの裂片が小さいので4つに分かれているように見える点で区別できる。 |