ソクズ Sambucus chinensis レンプクソウ科 (スイカズラ科) ニワトコ属 |
ソクズは本州から九州、中国・タイに分布する1.5mほどにも伸びる多年草である。明るく、腐葉土が堆積し、水分条件の良い場所を好むようで、鳥取県内では社叢林やラグーン近くに残る照葉樹林のいずれも林縁部に生育している。 葉は5〜7小葉から成る複葉で、托葉がある。花期は8月頃で、白色の5弁花をちりばめた花序がみられる。花序の中に混じる黄色のかさづき型のものは腺体で、蜜はここにたまっている。果実は9月には赤熟するが、開花の数からすると結実の割合は少ないように感じられる。 |
(画像・文章:鳥取県立博物館学芸員 清末幸久)
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