コスモス Cosmos bipinnatus Cav.  (キク科 コスモス属
 コスモスのようなキク科の花は、たくさんの花が集まって形成されており、このような花の形を「頭状花」という。コスモスの頭状花は2種類の花から構成されている。中心部の花は筒状に合付した花弁を持っているので、「筒状花」と呼ばれる。頭状花中心部の拡大画像で、星型に開いた花弁の中から黒い雄しべが見えるものが筒状花である。
 最外列の花は、花弁の内の1枚が大きく発達して頭花全体の花びらとなっている。このような花は筒状の一部が伸びだして形成されるので、「舌状花」と呼ばれている。コスモスの最外列に位置している舌状花は8つあるので、結果的にコスモスの頭状花としての花弁は8枚にみえることになる。
 属名の cosmos は、英語では「宇宙」である。ギリシャ語では「秩序・調和・宇宙」であり、その後に「美しさ」という意味に変化したという。コスモスの花を見るたび、恩師から「コスモスとは秩序正しいという意味だ」と教えていただいたことを思い出す(おそらく、美しいという意味のほうが正しい)。どこが秩序正しいのか? と感じながら、なぜか納得したものである。コスモスの頭花の花びらは、8枚である。花びらが8枚の植物は、あるとは思うが記憶に無い。8角形の花は秩序正しい(?)のかも知れない・・・・。 花びらを1枚飛ばしで取ってしまうと4枚になる。これを投げ上げるとヘリコプターの回転翼のようにくるくると回りながら落ちてくる。花弁数が偶数であるので、この花で恋占いする時には必ず「愛していない」から始めないといけない。
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