コスモス Cosmos bipinnatus Cav. (キク科 コスモス属) |
コスモスは短日植物 「コスモスの花がなかなか咲かないんです。」と相談を受けたことがある。コスモスなどのキク科植物の多くは「短日植物」であり、昼の長さが短くなると花芽を形成してやがて開花する。秋の風物詩である。相談者に生育地の様子を聞いてみると、明るい街灯のある場所であるという。夜になっても明るいので、コスモスとしては花芽を作るきっかけがないためのようである。ちなみに、街灯の陰になる電柱の後ろ側だけは開花しているという。 店では早咲きのコスモスの種を売っている。ためしに蒔いてみると、真夏どころか初夏に花が咲いてしまった。秋の風情が台無しである。しかし、勝手にできた種子を次の年に蒔いてみると、期待とおりの季節に花盛りとなった。やはり、コスモスは深まる秋を感じるころに咲いてほしい。【関連項目:光周性】 |
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