ハンカイソウ Ligularia japonica (キク科 メタカラコウ属)
ハンカイソウは本州の静岡県以西の本州、四国、九州に分布する大型の多年生草本で、朝鮮・中国・台湾などにも分布する。湿原の周辺や、開けた渓谷、湿った草原に生育する。草丈は1mほどになり、太い地下茎から複雑に切れ込んだ葉を出す。6月から7月にかけ、高さ1〜2mほど花茎をのばし、直径10cmほどの花を咲かせる。種子は長さ1cmほどであり、冠毛があって風によって散布される。家畜が食べないため、放牧地の谷筋などで群生していることがある。切れ込みの多い葉は、半日陰の生育に対応したものであろう。