ヒメジョオン Erigeron annuus  (L.) Pers.  (キク科 ムカシヨモギ属
 ヒメジョオンの花は周辺の花弁を持った舌状花と中心部の筒状花からなっている。筒状花は周辺から咲き始め、順次中心部へと開花していく。午前中、花弁はやや反り返り気味に開花しているが、夕方になると次第に水平から上向きになり、夜間には閉じてしまう。夜行性の昆虫などは相手にしていないようである。
 ヒメジョオンの種子は、素早く形成されるようで、花弁がまだしおれていない状態でもすでに散布の体制にまで、生長しているようである。花弁がしおれ始めると、すぐに種子はバラバラになって茶色になる前に落ち始めるので、熟した種子がたくさん付いた頭花を見ることはない。種子は冠毛はあるものの、遠隔地へとは散布されないようで、近くに落下するものと思われる。


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