キクニガナ(チコリー) Cichorium intybus (キク科 キクニガナ属
 カナダの古い首都、ナイアガラオンザレイクに至る車窓から道路脇を見ていると、高さ1mほどの花茎に淡青色のキクが咲いていた。「ア!あいつが生えている」 昨年の夏、スイスでこの植物に出会っていたのだが、踏まれていじけてしまっており、どんな葉か、花茎かがわからなかったので、あきらめていた。車から降りて歩くことができた地域はきれいに草刈がされており、再生した個体ばかりであり、車窓から見た1mほどのものを撮影することができなかった。
 調べてみると日本にも帰化しており、キクニガナの和名が与えられていた。キクニガナはヨーロッパの中・南部原産の多年草。スイスでは海抜500mほどの公園の草地で見かけた。カナダにも帰化して繁茂しており、日本では明治時代に観賞用、食用として導入されたとのこと。北海道、本州、九州に帰化しているとされるが、岡山では見たことがない。おそらく比較的冷涼な地域で生育するのであろう。
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