キクニガナ(チコリー) Cichorium intybus (キク科 キクニガナ属
 キクニガナは、ロゼットを形成する多年草。根出葉は狭長楕円形でコウゾリナによく似たものから波状の鋸歯があり、まるでタンポポのようなものまでの変異がある。粗毛が多く、手触りもコウゾリナの感じ。花茎にも葉があるが、目立たない。花茎には根元に近いところから順次上に向かって花が付き、咲きあがる。刈り取られると花茎を再生し、地表付近にたくさんの花を付ける。キクニガナは刈り取られなければ1m程度の花茎を出し、刈り取られると地表付近に花を付けてタンポポと同じ程度の位置で花を咲かせる。刈り取られたならば、それくらいの高さで十分なんですよ、といっているようである。
 原産地ではチコリーという名前があると図鑑に書いてあり、どこかで聞いたような名前だが・・・調べていくうちに思い出した。船形をした葉に他のものを盛り付けて食べるちょっとほろ苦い西洋野菜であった。肥培して、根茎を暗黒下で軟白栽培したものをサラダでたべる。カナダへは食用として導入したものが野生化したものという。
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