コウヤボウキ Pertya scandens (キク科 コウヤボウキ属) |
種子は長さ5.5mm前後で密に毛がある。上部には長い冠毛があり、風で散布される。時として冠毛が淡紅色のものがあり、美しい。 コウヤボウキの和名は高野山でコウヤボウキの茎を束ねて箒を作ったことに由来するという。図鑑には60〜90cmの高さと書いてあるが、1m近いものは見たことがない。高野山では箒を作れるほどの長いコウヤボウキが生育しているのであろうか・・・。昔はアカマツ林にはたくさん生えていたものであるが、最近は少なくなってきた。マツ枯れでマツ林が大きな被害を受け、その後の森林も回復して常緑広葉樹が増加するなどして林内は暗くなりつつある。将来は珍しい植物の仲間入りをするかもしれない。 |