オタカラコウの根出葉は長さ1mほどになる長い葉柄を持っており、葉身の直径は30〜40cm。アキタブキほどではないが、大きな葉である。夏を過ぎると葉の痛みがひどくなる。虫に食われてぼろぼろになっていることも多い。その頃になると下層に生育していたミゾソバが繁茂し、薄いピンクのミゾソバの花の上に黄色いオタカラコウの花が咲く状態になったりする。このように、オタカラコウの生育地は緩やかな流れのある湿地であり、土壌は砂地のことが多い。湿原に生育する場合も周辺との境界域に限定され、水が流れる場所であるのが普通である。 |