ウラギク Aster tripolium (キク科 シオン属
 ウラギクは北海道東部・関東以西の太平洋岸・四国・九州などの、主に太平洋沿岸に生育する越年性の一年草。塩分を含む、塩性湿地に生育する。日本では河口や海岸の湿地に生育するが、世界的には内陸部の塩性湿地にも生育するという。全体無毛で、茎は立ち上がり、1本立ちになることもあるし、下部から枝分かれして大きな株を作ることもある。草丈は50cm程度前後の場合が多いが、競合する草が多い場合には、より高くなることもある。葉は披針形で、やや厚い。
 花が咲く前の全体のイメージは、ホウキギクに似ている。海岸の埋め立てや河川改修などによって生育地が減少しており、岡山県では準絶滅危惧種に指定している。
アツケシソウの群落の中に生育するウラギクウラギクの花序
塩分の少ない場所では大きく育ち、多数の花を付けるウラギクの花

1.ウラギク  2.花と葉  3.全体と葉の詳細  4.生育地
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