ヨメナ Aster yomena ; Kalimeris yomena (キク科 シオン属;ヨメナ属) |
ヨメナは、花・葉ともノコンギクに似ているが、筒状花の冠毛が非常に短く、0.5mmほどしかないので、花を分解しても冠毛は肉眼ではみずらい。ノコンギクは冠毛の長さが4〜6mmもあるので、花が咲いていると容易に区別できる。冠毛はやがてそう果の毛となり、風で散布されるのに役立つが、ヨメナは冠毛が退化しており、風によって遠方に散布されるよりも近くに種子を散布することを選択したものと考えられている。 岡山県では、ヨメナは少なく(ほとんどなく)、オオユウガギクが多いとの見解が流布していた。しかし、オオユウガギクは広島県より、あるいは山陰と接する地域に見られ、ほとんどの地域ではヨメナも普通に見られると考えている。 |