ヒョウタン Lagenaria siceraria var. gourda (ウリ科 ユウガオ属) |
小学生の頃、ヒョウタンを栽培したことがある。できたヒョウタンを磨いていると、ヒョウタン作りは金持ちのやること!と義兄からしかられたこがあった。道楽遊びをせず、生産性のあることをやりなさいということだったように思うが、今となって見れば、そんな気持ちもわからぬではない。しかし、古代では容器として重要な作物であり、様々な形の果実ができる品種があったに違いない。 さて、岡山理科大学ではあるきっかけからヒョウタンを栽培することになった。やってみると、思うような形の瓢箪ができることは少なく、結構難しい。栽培には高い技術と努力が必要なのであろう。瓢箪の栽培は学生たちのサークルが中心となっているが、大学の中で瓢箪がぶら下がっている下での語らいは在学中の思い出のひとつになるのでは、と思う。 ヒョウタンは古くから栽培された植物であり、時折遺跡からも発掘あれる。液体を入れる容器や柄杓などにも使われたに違いない。原産地はアフリカということになっており、種子が丈夫で各地にもたらされ、栽培されたのであろう。ヒョウタンは苦くて食べられないそうであるが、同種の変種にあたるユウガオは栽培されて花を楽しむとともに果実は干瓢(乾瓢:カンピョウ)に加工される。 |