ヒョウタン Lagenaria siceraria var. gourda (ウリ科 ユウガオ属
 ヒョウタンでグリーンカーテンを作ることになった。昨年(2011)はニガウリと混植してみたが、ニガウリのほうが勝った感じ。今年(2012)は単独栽培となった。栽培して見ると、緑の葉が通り過ぎていく感じ。勢いよく壁面全体を覆ったが、急速に葉の勢いが落ちて下のほうから黄色になってくる。植えるのが早かったため、7月の中頃には下のほうの葉はなくなってしまった。梅雨明け前に葉がなくなってしまうのではグリーンカーテンとしての役割は果たせない。
 ヒョウタンは、下のほうから新しい枝を出すことが少なく、結果的に新しい葉は上のほうにしかないという状態になってしまう。その点、ニガウリは葉の寿命も長く、下からも新しい枝を出して新たな葉を展開する。ヒョウタンは高い木の上に登って上から種まきをする戦略であり、ニガウリは甘く熟れて鳥に種子散布を任せる戦略と見た。どうやら、ヒョウタンはグリーンカーテンにするよりも形を愛でるほうが得策のようである。
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