ゲンカイツツジ Rhododendron mucronulatum var. ciliatum (ツツジ科 ツツジ属) |
ゲンカイツツジの茎は細く、弱弱しい。葉は長さ2.5〜6cmで楕円形。両面や縁に毛が多く、特に縁と裏面の主脈上に毛が目立つ。特に乾燥に対する抵抗力が備わっているようには見えない。岩上など、土壌が薄いなどの痩悪地ではあるものの、降水量が比較的多かったり、霧によって水分補給がなされるなどの立地が生育地なのではないかと思うがどうであろうか。 一連の画像撮影地は、岡山県中部の蛇紋岩礫の堆積岩地「塩滝」である。崖上の岩上における生育であった。樹木の生育状況から、完全なる自然林ではないと思われるが、生育していたアベマキは樹齢30年以上でありながら、根元直径はわずか10cmであった。このような劣悪な環境がゲンカイツツジの生残を可能にしていた。 |