ヒメヤマツツジ Rhododendron obtusum var. tubiflorum (ツツジ科 ツツジ属
 ヒメヤマツツジは広島・山口に分布する半落葉低木。花は4月から5月のはじめにかけて。花の大きさは直径2cm程度で、ピンクのウンゼンツツジといった感じ。花盛りの時期には新葉は出ていない。花の色にはやや変異があり、紫色がやや濃いものもある。雄しべは5本であり、花冠の上側内面には、わずかに周辺より濃い斑点がある。花弁の周辺には、目立たないが毛がある。
 広島の宮島をほぼ40年ぶりに歩いた。アカマツの巨木が林立していた状況から、現状は常緑広葉樹林へと大きく変わっている。ヒメヤマツツジも最盛期が過ぎていたこともあるのか、たくさんの個体を見ることはできなかった。分布が限られているので、注目しておかなければならない種かもしれない。
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