スギナモ Hippuris vulgaris L. (スギナモ科 スギナモ属) |
スギナモは北半球の亜寒帯に広く分布する水生の多年草。日本では本州中部以北・北海道にみられる。湿地の水溜りや沼、小川などに生育する。 茎はたくさんの節があり、水中を伸びる。節の間隔は、水中でやや長く、水上では短い。水の流れがあるところでは水中になびく水草であるが、止水では茎の先端が水面からぴょこっと立ち上がる。葉は輪生し、水中の葉は線形で細長く、水上の葉は短くきれいな緑色である。水底の地中を茎が這い、節から根を出す。花は花弁がないためわかりにくいが、水上に出た茎の葉の脇につく。花弁はなく、萼が卵型で長さ1-3mm。 |
文章・画像:太田 謙 |