ジュウニヒトエ Ajuga nipponensis シソ科 キランソウ属
 ジュウニヒトエは日本固有種であり、本州と四国に分布する(注)。山際などのやや湿った半日陰の場所に生育する。自然性の高い場所というより、ある程度は人手が加わったような里山あるいは山道沿いである。

 高さ約20cmほどになり、春に薄紫の清楚な花を咲かせる。キランソウに似るが、茎が立ち上がる点で異なる。ジュウニヒトエという和名は、花が重なって咲く様子を十二単に例えたものと言うが、シックな十二単ではある。画像の中に小さなアリがたくさん写っているものがあった。蝶など、飛ぶ昆虫も訪花しそうであるが、アリにとっても魅力的なのであろう。

注:中国のサイト(Flora of China では、中国から朝鮮半島にかけて分布していると記載されている。
 

 

 

 
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