ミツガシワ Menyanthes trifoliata L.  ( ミツガシワ科 ミツガシワ属
 ミツガシワは北方の湖沼に生える抽水植物。水位変動の少ない淡水の池に生え、水深の浅い水底の土中に太い地下茎を伸ばし、所々から根出葉を出して水面から上に展葉する。北半球の寒帯に広く分布し、北海道から東北地方の湖沼、湿原の池塘、水路に見られる。地下の太い根茎は、条件によっては泥炭を形成するとされる。
 暖地にも氷期の遺存種として点々と分布し、西日本では京都府の深泥池(みどろがいけ)にまとまった群落があり、岡山県にも県北部にわずかながら見られる。名前の由来は小葉の形がカシに似ており、3枚つけるため(三ッ槲)。
ミツガシワ生育状況
若い果実

文章・画像:太田 謙
1.ミツガシワ  2.  3.  4.種子  5.群落  6.早春
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