マルバアオダモ Fraxinus sieboldiana (モクセイ科 トネリコ属
 マルバアオダモは北海道から九州、朝鮮に生育する落葉の高木。やや乾燥した痩せ地に生育する。葉は奇数羽状で、対生。幼木の葉の小葉は丸みがあり、「丸葉」の名前がぴったり来るが、大きく成長すると小葉は細長く、先端が尖る傾向が強くなる。
 春に白い房状の花を咲かせる。雌雄異株であり、雌株の花序は雄株の花序に比べて花数が少なく、まとまっている。花弁は4枚で細長い。雌株の花は1本の雌しべと2本の雄しべがある。雌しべの根元は赤紫色であり、柱頭はさじ型である。まず雄しべが成熟し、その後に雌しべが成熟する雄性先熟である。雄株の花は雌しべが退化しており、2本の雄しべだけがある。
 材は軽くて粘り強いので野球のバットに使われるが、バットを作れるほどの太さのものはあまり見かけない。

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