クチナシ Gardenia jasminoides (アカネ科 クチナシ属
 クチナシの花は6月に咲き始め、7月のはじめごろに終わり始める。花壇などに植栽されたものでは次々と花開き、すばらしい香りを漂わせてくれる。開花季節から言えば、アジサイと同様に梅雨時に咲く花なのであるが、なんだか梅雨の花の印象はない。
 香りの強い花、白から黄色の花は夜間に行動する昆虫によって花粉を媒介してもらう虫媒花であることが多い。おそらくクチナシも夜間に訪花する蛾などの昆虫に頼っているのではないかと思う。花弁は通常6つに分かれているが、時に5つに分かれたものも混じる。花を眺めていると、花びらの幅が広いものと狭いものがあることに気づく。花を裏側から眺めて見ると、花びらが裏側に巻き込まれているので幅が狭く見えることがわかる。花が古くなると花びらが巻くのであろうと思っている。
種名一覧科名一覧雑学事典目次Top生物地球システム学科