ナガミボチョウジ
Psychotria manillensis
(
アカネ科
ボチョウジ属
)
沖縄の石灰岩地、同じ属の
クチナシ
によく似た低木。しかし果実が稔っている姿は
アオキ
にも良く似ている。ナガミボチョウジであった。良く似ている
ボチョウジ
は火山岩地域に生育し、葉の幅がより狭く脈腋にダニ室がある点で区別できる。
沖縄ではアカネ科の樹木が多様であり、同定に困ることが多い。同属の
ボチョウジ
P. rubra
が火山岩地域のスダジイ林中に生育するのに比べ、ナガミノボチョウジは石灰岩地に多い。全体的なイメージとしては、ボチョウジの葉はクチナシに似ており、ナガミノボチョウジはアオキを連想させる程度の幅がある。名前の通り果実が細長い点(若い果実は楕円形)、葉脈の分岐点にダニ室を持たないことがよい区別点である(
大川・林、2016
)。
沖縄の植物