ヤエムグラ Galium spurium var. echinospermon アカネ科 ヤエムグラ属
 ヤエムグラは日本各地に分布し、東アジア・ヨーロッパ・アフリカにも分布する史前帰化植物の1つ。八重の名の通り、葉を一ヶ所から6〜8枚輪生する。道ばたや森林と畑の境目など、栄養分があって、水分も適当にある場所に多く、畑などにも生育する。
 秋から芽生え始め、春になると急に背丈が高くなる。冬の葉は春のものに比べて丸く、冬の光を効率よく受け止めている。春になると次第に茎が伸びあがって葉と葉の間が広がり、葉は細長く被針形となる。茎には逆向きに小さな棘があり、セーターなどにはくっつく。この棘があることによってお互いが寄り添いあい、他の植物にも寄り添って立ち上がっており、自らの茎で立ち上がることはできない。花は白色で小さく、めだたない。果実には荒い毛が生えており、動物の毛などにくっついて散布される。
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