ホソバウンラン Linaria vulgaris (ゴマノハグサ科 ウンラン属
 ホソバウンランの花を改めて眺めてみるとなかなか面白い。英語名は Common toadflax, Butter-and-eggs とのことで、後者のバターと卵という名前はなるほどと頷いてしまう。花全体は直立し、距は長さ1cmほどで真下に伸びている。花喉(なるほど)の部分がオレンジ色になっており、これが半熟卵の黄味を連想させている。通常は上唇と下唇がぴったりと合わさって閉じている。指で両側から押さえてみると口が開いて中が見える。こんなにしっかりと閉じられてしまうと多くの昆虫には中に入ることが困難なのではないかと思う。恐らく、ピッタリと閉じた口をかいくぐって受粉に貢献する昆虫が居るはずである。どうやって侵入するのか・・・?
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