エゴノキ Styrax japonica Sieb. et Zucc. (エゴノキ科 エゴノキ属) |
エゴノキは根元から萌芽した幹はスラリと伸び上がる。材は粘り強いので、細いものを火であぶって曲げ、「背負い籠」や「輪かんじき」などに利用されていた。ろくろ細工にも利用されたとのことで、ロクロギと呼ぶ地方もある。岡山県の県北では、「ちない」と呼んでいる。樹皮は淡黒色で、若木の頃はあまり割れず、スムーズな黒色といった感じ。太くなると所々に縦の割れ目が入り、凹凸のある淡黒色となる。 柔らかいとは思えない木であるが、カミキリムシが侵入することもある。我が家でも庭に種から育てたエゴノキがあったが、ある年の春、いつまでたっても芽がでない。調べてみると幹の中心に穴があいており、カミキリムシにやられたようである。結構カミキリムシの被害にあいやすいようで、根元に気配りが必要であったと悔いている。 |