サワフタギとタンナサワフタギの区別点



 サワフタギとよく似ている種にタンナサワフタギがある。岡山県では両種が全域に分布しており、注意が必要である。果実が稔っているときにはサワフタギがルリ色であるのに比べ、タンナサワフタギは黒紫色である点で容易に区別できるが、現実的には果実が稔っていることは多くはない。鋸歯(キョシ)は、タンナサワフタギが大きくて先端が内側に曲がる点で区別できる。
鋸歯の形
若枝
果実の色
サワフタギの鋸歯
若枝には曲がった毛
葉の形は倒卵形から楕円形で、最も幅広い部分は中部よりも先端側。基部はややくさび形に細くなって葉柄に至る。

鋸歯は小さく、葉緑体を含まない部分が鋭く突出する。

葉の表面には荒い毛が散在、裏面は脈上に毛がある。

若枝には曲がった毛
タンナサワフタギの鋸歯
若枝は無毛
葉の形は広倒卵形から倒卵形で、サワフタギよりも丸い感じ。葉の中央部が最も広く、先端は急に細くなって尾状に尖る。

鋸歯は荒く、先端は内側に曲がる傾向がある。

葉の表面には、ほとんど毛がない(あることもある)。裏面には脈上に毛がある。

若枝は無毛


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