ツルカノコソウは本州から九州に生育する柔らかい多年生の草本。花後に地表付近に茎を伸ばして増殖し、ツル性のカノコソウの名前が付いた。木漏れ日のある谷や落葉樹林の林床に生育する。花の咲き始めには密集した花序を形成し、
カノコソウとイメージが重なるが、やがて花柄が生長するためか、花はまばらとなって透ける状況になり、とても同じ種の花序とは思えなくなる。このような性質は北米の
シトカ・カノコソウとの共通点であり、面白い。
岡山県では県の北部〜中部に分布する。この画像は新見市無明谷(2001/04/28)で撮影。