シトカ・カノコソウ Valeriana sitchensis (オミナエシ科 カノコソウ属) |
Sitka valerian、Sitkaはアラスカの地名で、ロシア領地であったころの首都だそうだ。その地名が付いたカノコソウはアメリカの北半分、アラスカ、カナダなどの山地帯から亜高山帯の草原を中心に、もっとも多く生育する植物だそうだ。繁茂できる能力の1つは、地下茎での繁殖能力である。 花の形やつぼみの時期はうっすらと桃色を帯びる点はカノコソウにそっくり。順次、花を形成して開くためか、密に集合した花序である状況から、花の間が透ける状態まであって、花のイメージがかなり違うので、最初は同じ植物であるとは思えなかった。この点は、ツルカノコソウとの共通性が高い。 カノコソウはアルカリ性の石灰岩や蛇紋岩地などに多い。カナディアンロッキーの海抜2000m付近の草原で出会ったシカト・カノコソウも同様で、保水力の高そうな石灰岩地域と思われる地域で多かった |