ミズバショウ Lysichiton camtschatcense (サトイモ科 ミズバショウ属
 岡山県の県北脊梁地域にある岡山県立森林公園にはいくつかの湿原があり、若かりし頃に調査をしたことがある。その中の湿原のひとつにミズバショウが植栽された。年月が経過するとそれなりに自然性が高くなり、水路に沿ってそれらしい配列で花を咲かせるようになった。2008年の4月29日、新緑には早い季節ではあるがマスコミ報道に釣られて花を見に行った。葉はようやく出始めた状態で、見ごろといったところであった。
 ところで、ミズバショウの生育地はトタン板で囲まれていた。かなりの積雪があるので、イノシシが出没する地域ではなかろうと思う。人間の立ち入り防止が主目的であろう。実に無粋な垣根であるが、原因が人間であれば仕方がない。
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