ヒメカンスゲ Carex conica カヤツリグサ科 スゲ属
  ヒメカンスゲの頂小穂は根棒状であり、暗褐色。特徴ある形と色なので、小穂が残っていれば同定は難しくない。雄小穂が根棒状で、鱗片の先端が飛び出て芒状に突出していることが特徴である。3月の終わり頃に鱗片の間から葯を出し、見た目は同じものとは思えない状況になる。雌小穂は花茎の上部に数本あり、最初は緑色でやがて暗褐色を帯びる。
 ヒメカンスゲは変異が大きいことが知られている。染色体の研究から、瀬戸内の乾燥した地域に広く分布するヒメカンスゲ(2n=32)と、岡山県北部に分布し、葉が硬いタイプ(2n=36)があることが知られている。(星野研:カヤツリグサ科植物図鑑へ

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