イヌノハナヒゲ Rhynchospora rugosa (カヤツリグサ科 ミカヅキグサ属) |
イヌノハナヒゲの種子は広倒卵形、長さ2〜2.2mm。茶褐色で光沢がない。小穂に6本の刺針があるが、これに上向きに微小な突起がある。植物体の印象は、オオイヌノハナヒゲとよく似ている。一応低海抜地にイヌノハナヒゲが、高海抜地にオオイヌノハナヒゲが生育しているので、目安にはなるが、時として隔離分布しており、安易な同定は控えたほうが良い。刺針の微小突起は、ルーペでは判定が困難であり、高倍率の実体顕微鏡か、光学顕微鏡での観察が必要である。野外では、種子が稔っておれば、光沢がない点で一応の区別の目安となる。 |