トラノハナヒゲ Rhynchospora brownii (カヤツリグサ科 ミカヅキグサ属
 トラノハナヒゲは愛知県以西の日本各地、南アジアに広く分布する多年草。南方系の種であり、温暖な沿岸部、海が見えるような場所の湿地周辺や痩せ山の流路周辺などに生育する。この仲間としては大きく育ち、高さ1mを越えることもある。根元から株立ちになって威勢がよい。湿原の中心部に生育することはないので、花穂が出ているとイヌノハナヒゲなどと間違うことは少ない。花序は長く伸びて散房状となり、垂れ下がる。稔ると花枝が曲がるので、花序の形は開花時に比べてより幅が広くなり、房のイメージが強くなる。これらの点はイヌノハナヒゲとはよい区別点である。
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