ヤマノイモを食べてみる
ヤマノイモは種子による繁殖方法以外に、葉腋にムカゴと呼ばれる小さなイモができる。これも地下のイモと同じく、食べられる。生のまま、マヨネーズを少しつけてかじると皮もあまり気にならない。結構いけますから試してみてください。煮てみると、むかごの皮も簡単に剥け、気ぜわしいがこれもいける。炊き込みご飯にもするらしいが、やってみたことはない。皮をむくにはイモ車などのような方法で簡単に皮を除くことが出来るのかもしれない。
地下には大きないもができる。我が家の庭にも何本も生えており、イモを掘ったこともあし、山に生えているのを掘った事もある。地中深くイモが伸びているので折らないように掘り取るのはまことに大変である。道具を用意し、山の斜面をばっさりと掘り取るようにしないと、とても掘りきれない。ヤマノイモで一日のカロリーを取ろうとすると、採算に合うのか、疑問である。少なくとも何人もの家族を養うことは出来そうにない。昔の人の苦労が忍ばれる。
ヤマイモ掘りは秋から冬の仕事である。枯れ残ったツルを目印に探すのであるが、秋にヤマイモを見つけると麦の種を蒔いておくという話を聞いたことがある。一面の枯れ野原になったときに、麦が芽生えて緑となり、ヤマイモの存在を知らせてくれるのであるという。これほどの執着心はないが、じっくりと掘ってみたいものではある。
ヤマノイモを掘り取った後の中村君の満足そうな顔。これは3人がかりの作業でした。
*ヤマイモを掘った跡の穴はちゃんと埋め戻しておいてください。われわれフィールドワーカーには、思わぬ落とし穴となってしまいます。
1
.ヤマノイモ
2.
葉
3.
花とムカゴ
4.
果実と種子
5.
ヤマノイモを食べてみる