チマキザサ Sasa palmata (イネ科 ササ属
 チマキザサは北海道・本州・四国・九州、朝鮮、千島などに生育する。山地の落葉広葉樹林に普通なササであり、比較的大きな葉を持つササであれば、本種をまず念頭に置く。葉の両面および竹の皮など、全体が無毛であることは他のササとの重要な区別点である。無毛であることを利用し、チマキを作ったり、料理を盛るなどに利用される。葉の長さは10〜35cmとされるが、25cm前後が標準であろうか。
 チマキザサなどの落葉広葉樹林下に生育するササ類は、積雪に対しては大きな抵抗力を持っている。雪が積もると倒伏し、積雪を滑りやすくして雪崩を発生しやすくしたりもする。そのような性質が積雪地における繁茂に大きく関与している。
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